タイムパラドックスって?タイムパラドックスの仕組みと解決方法を解説
タイムパラドックスって?
みなさん、タイムトラベルは好きですか?
「時をかける少女」、「back to the future」、「君の名は。」など時間旅行を扱う作品は多いですよね。そういった作品を見た人は一度は過去に戻ってみた自分、未来に行ってみた自分を想像したことがあるでしょう。本来その時代にいてはいけない人物、ものが存在することで起こるのがタイムパラドックスです。例えば、自分がまだ母親のおなかの中にいた時代に自分がタイムスリップしたとすると、同じ時代に自分が二人存在していることになります。これがその時代の人々に知られた途端に矛盾が生じるのです。
同じ人物が二人存在しているという矛盾です。他にも有名なタイムパラドックスとして「親殺しのパラドックス」というものがあります。
親殺しのパラドックス
自分が生まれる前の父 現在の自分
過去 現在
タイムスリップした自分
上の図のように現在から自分が自分が生まれる前で、かつ父親が生きている時代までタイムスリップしたとします。ここで何を思ったのか、自分の父親を自分が殺してしまいました。(あくまで可能性の話です)
自分って存在しなくない?
そもそもタイムスリップできる?
過去 現在
すると、自分の親がなくなったんだから自分は生まれてきませんですよね?生まれてこないってことは存在しない。存在しないものがタイムスリップできないので父を殺すものが現れずに、自分が生まれる。すると自分がまた父を殺しにタイムスリップする...このように堂々巡りになってしまいます。これが「親殺しのパラドックス」です。タイムスリップできても何らかの力が働いて親を殺すことができないのか、タイムスリップすらできないのか.... タイムスリップは想像上の技術なので確かめようがありません。そこでこの「親殺しのパラドックス」の解決するために大きく三つの案があります。
①並行世界(パラレルワールド)が存在する
これは有名ですね。ドラえもん、fate grand orderなど様々な作品でも出てきています。これはタイムスリップした時に自分のいる世界の過去に行くのではなく、自分のいる世界とよく似た世界の過去に移動しているという解釈です。つまり、自分が殺した父は別の世界の自分の父なので、自分は存在することができるのです。都合この並行世界についてはまた別の記事のトピックにしたいと思っています。
タワークイーンのリラ ハンサムの部下のリラ
②そもそも過去は変えられない
タイムスリップできるが、未来人が過去を変えることができない。歴史がすでに決まっていてそれを変えようとすると、修正力が働いて過去を変えることができない。タイムスリップすること自体が歴史に大きく影響を与える可能性がありますから、この解釈だとタイムスリップすらできないかもしれません。(そうなると物語の趣旨が崩れるので採用されることはないと思いますが)「流星ワゴン」などもこの解釈だと思います。主人公が過去を変えようと努力しても現在は変えられず、主人公自身が変わるしか現在を変えることができなかった。過去を変えられない、変えられるのは自分だけだというのも、物語としてすごく面白いですね。
➂未来からくること自体がすでに歴史の一部だった。
タイムスリップしてくること自体がすでに予定通りであり、殺した父は実は自分の生みの親ではなく、自分は別の父親の子であったなど。自分がタイムスリップすることで正しい歴史につながるという解釈です。ドラえもんではよくこの解釈が使われています。未来へいってテストの答案見ようとしたら、未来の自分に怒られるみたいなエピソードがありました。あとは「魔界大冒険」もこれに当てはまりますね。
終わりに
いかがだったでしょうか。今回はSF作品で扱われるタイムパラドックスについてまとめてみました。タイムスリップを扱った作品を見るとき、どんな解決法を使っているのか注目してみるとより面白く作品を楽しめるかもしれないですね。次はドラえもんのタイムパトロールについてまとめてみたいと思います。